服薬による副作用の怖さを知った人は、タイミングを見計らって薬を呑むのを止めることでしょう。しかし服薬を停止した途端に症状が悪化して、不安に苛まれることは想像に難くありません。薬では病因を取り除けないのですから、抑えていた症状が出現するのは当然のことであり、心配する必要はありません。また、症状の悪化は、服薬中に免疫システムの鈍化が生じていたことを物語っており、今後徐々に免疫力を高められれば、自然と症状が治まっていくことが分かります。
 ところで服薬で免疫システムが鈍化するのは何故でしょうか。免疫システムは免疫反応で身体を壊してしまわないように、時には免疫反応を抑制することもあります。しかし服薬中はその抑制機能を薬が担うため、免疫システムによる抑制機能は怠けてしまいます。ですから急に服薬を停止するとホメオスタシスによって、再びこの抑制機能が働かなければならないのですが、しばらくは追いつくことができず、免疫反応の暴走を許してしまうというわけです。
 例えば、炎症が酷ければ医師はステロイド薬を処方します。ステロイド薬はステロイド(副腎のホルモン)の機能を代行する薬であり、炎症という免疫反応を抑制します。この薬を使用している間は副腎のホルモン量が低下しますから、薬の服用を止めてもすぐにはホルモン量が復活せず、結果的に炎症が治まらなくなってしまうのです。服薬停止後のしばらくは我慢する他ありません。その我慢を続けた先に、免疫システムの完全復調が待っているのです。

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日本で薬剤師として働いてきて感じている事をもとに、もっと充実した働き方はないだろうかと考えたことから世界に目を向けてみました。実際に世界へ羽ばたくためというより、よりよい「薬剤師」の姿を考えていけたらと思います。
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